2016-07-18
MCの『商売道具』と言えば皆さん何を思い浮かべますでしょうか?
身一つでイベントを仕切るMCですが、実はいろいろと小物を沢山携帯していることを前回のMCさんのカバンには何が入ってるの??でご紹介しました。
で、意外と忘れがちで、でも一番重要なものそれがそう、マイクなんです! どんな会場であっても、マイクがあるところがMCの居場所。まず、マイクを探します。
けっこう周りからは、マイクの存在というものは、「用意してあったらいい」程度で、あまり重要視されません。 もちろん、居場所が固定でない場合もありますが、MCとして行ったならば、とにかくマイクを確認しないことには話になりません。 私たちMCにとっては実際にイベントが始まれば、無くては困る商売道具なんです。
イベントによって、使うマイクの種類や本数、マイクの使い方、マイクを持って行動出来る範囲など、事前のマイクチェックも含めて考えることが意外とあるんです。
ということで、今回は「マイク」についてお話しますね。 マイクの種類はいろいろありますが、よく使うものをいくつかピックアップしました。
マイクと言えばこのマイクをイメージする人が多いと思います。別名ワイヤードマイクと言われるその名の通りコードが付いたマイクです。基本的にミキサーにコードを接続するだけでよく、セットアップが簡単で最もポピュラーなマイクと言えます。 また、次に紹介するワイヤレスマイクに比べて同クラスのモデルであれば価格も安く、さらに音質の劣化も少ないため音質も良い傾向にあります。 デメリットは当然コードがあるため、行動範囲がコードの長さまでに制限されます。仮に長いコードを用いてもコードを捌いたり取り回しに不便があります。
先のワイヤード(有線)マイクに対して、無線で通信するタイプのハンドマイクで、通称ワイヤレスマイク。文字通りコードがないため、ワイヤード(有線)マイクと違い、動き回りやすくコードの取り回しも気にする必要がありません。 そして、ずばりメリットデメリットはワイヤード(有線)マイクと反対の関係にあります。音質はやはり同クラスのワイヤード(有線)マイクよりは落ちる傾向にありますが、価格は高価で、かつマイク単体では使用できず、レシーバー(受信機)が必要のためトータルではさらに費用が上がります。 また、通信するチャンネル数に限りがあるため同時使用には本数制限があり、またチャンネルが正しく設定されていないと混信(チャンネルの重複による通信の不具合)が起きてしまうなど、セットアップは少し知識が必要です。 このように、ワイヤード(有線)かワイヤレス(無線)にするかは、都度都度イベントの流れや状況に応じて、ベストなものを選択する必要があります。
ワイヤレスマイクの種類の一つで、頭に装着して行うタイプでその形状からインカムマイクとも呼ばれます。 ※イベント会場ではインカム(トランシーバー)が、スタッフ間の連絡用に使われます。なので「インカムマイク」という表現はことイベント現場では特に誤解を生じやすいので、あまり使わないほうが良いと個人的に思っています。 ※実際に、両手がフリーのほうが良さそうな現場で「インカムマイクあったら使いたいのですが?」と伝えるとトランシーバー(インカム)を渡される(笑)ということが稀にあります。 最大の利点は両手がフリーに使えることで、さらにしっかりと頭にフィットする形状のものであれば、激しい動きにも耐えられ、MCが動きまわるような現場では重宝します。 反面、あまりきつすぎると頭が痛くなってしまったりヘアスタイルが崩れてしまうことも多々ありますが、ゆるすぎるとずり落ちてしまいます。 その為、人によっては会場の機器がフィットしなかった場合に備え、自分にあったベストな形状のものを常に携帯していたりすることもあります。
ヘッドセットマイクと基本的な仕組みは同じで、集音部分が小型になっているため、襟や胸元に付けられるものです。TV撮影などの場合には良く使われます。 ヘッドセットマイクと違い、取り付けた際にも邪魔にならず、見た目の印象もスマートで遠目からだとつけていることさえわからないくらいです。 ただ、集音部分と口元の距離がヘッドセットマイクやハンドマイクよりもかなりはなれているため、ボリュームを非常に上げる必要があるため、ハウジング対策は必須ですし、屋外イベントで風が強い時や、パチンコ店など騒がしい現場では、物理的に使用に耐えられないため、意外とイベント現場では使われません。
ワイヤレス(無線)マイクとスピーカーのセットで、イベント現場では一番良く見るスタイルです。価格も比較的安価です。 ワイヤレスマイクのレシーバー(受信機)部分がスピーカーに内蔵されているため、セットアップが難しいというワイヤレスマイクのデメリットを補っています。 また、スピーカーも小型化されているので、持ち運びもできることから、複数ポイントでのPR時に非常に活躍します。 ただし、どうしても簡易的な音響であるため、音質も決して良いとは言えず、出力も弱くため、大勢のお客様を対象とするような現場ではパワー不足ですので、その点判断する必要があります。
ヘッドセットマイクに腰で巻くタイプの小型スピーカーが繋がれたもので、家電量販店の実演販売などでよく見られます。 先に紹介したセットよりもさらにコンパクトにまとめられたものですので、あくまでも極少人数での現場でのみ使われますが、利便性は抜群です。 イベントの規模を適切に判断して用いれば、威力を発揮します。 また私個人的に『ドラえもんマイク』なんて呼んでいたこともありました(笑)
通称「トラメガ(トランジスタメガホン)」の名前の通り、メガホンの形をした、マイクとスピーカーが一体化されたもので、なんといっても選挙の場面ではよく使われます。 腰巻きスピーカーマイク同様、動き回りながらしゃべる向けの製品ですが、意外と知られていない使い方で、これに有線マイクを接続して一時的にスピーカーとして使える機器もあります。
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MCの『商売道具』と言えば皆さん何を思い浮かべますでしょうか?
身一つでイベントを仕切るMCですが、実はいろいろと小物を沢山携帯していることを前回のMCさんのカバンには何が入ってるの??でご紹介しました。
で、意外と忘れがちで、でも一番重要なものそれがそう、マイクなんです!
どんな会場であっても、マイクがあるところがMCの居場所。まず、マイクを探します。
マイクって重要??
けっこう周りからは、マイクの存在というものは、「用意してあったらいい」程度で、あまり重要視されません。
もちろん、居場所が固定でない場合もありますが、MCとして行ったならば、とにかくマイクを確認しないことには話になりません。
私たちMCにとっては実際にイベントが始まれば、無くては困る商売道具なんです。
イベントによって、使うマイクの種類や本数、マイクの使い方、マイクを持って行動出来る範囲など、事前のマイクチェックも含めて考えることが意外とあるんです。
ということで、今回は「マイク」についてお話しますね。
マイクの種類はいろいろありますが、よく使うものをいくつかピックアップしました。
様々なマイクの種類(有線と無線の違い)
ハンドマイク(有線)
マイクと言えばこのマイクをイメージする人が多いと思います。別名ワイヤードマイクと言われるその名の通りコードが付いたマイクです。基本的にミキサーにコードを接続するだけでよく、セットアップが簡単で最もポピュラーなマイクと言えます。
また、次に紹介するワイヤレスマイクに比べて同クラスのモデルであれば価格も安く、さらに音質の劣化も少ないため音質も良い傾向にあります。
デメリットは当然コードがあるため、行動範囲がコードの長さまでに制限されます。仮に長いコードを用いてもコードを捌いたり取り回しに不便があります。
ハンドマイク(無線)
先のワイヤード(有線)マイクに対して、無線で通信するタイプのハンドマイクで、通称ワイヤレスマイク。文字通りコードがないため、ワイヤード(有線)マイクと違い、動き回りやすくコードの取り回しも気にする必要がありません。
そして、ずばりメリットデメリットはワイヤード(有線)マイクと反対の関係にあります。音質はやはり同クラスのワイヤード(有線)マイクよりは落ちる傾向にありますが、価格は高価で、かつマイク単体では使用できず、レシーバー(受信機)が必要のためトータルではさらに費用が上がります。
また、通信するチャンネル数に限りがあるため同時使用には本数制限があり、またチャンネルが正しく設定されていないと混信(チャンネルの重複による通信の不具合)が起きてしまうなど、セットアップは少し知識が必要です。
このように、ワイヤード(有線)かワイヤレス(無線)にするかは、都度都度イベントの流れや状況に応じて、ベストなものを選択する必要があります。
ヘッドセットマイク
ワイヤレスマイクの種類の一つで、頭に装着して行うタイプでその形状からインカムマイクとも呼ばれます。
※イベント会場ではインカム(トランシーバー)が、スタッフ間の連絡用に使われます。なので「インカムマイク」という表現はことイベント現場では特に誤解を生じやすいので、あまり使わないほうが良いと個人的に思っています。
※実際に、両手がフリーのほうが良さそうな現場で「インカムマイクあったら使いたいのですが?」と伝えるとトランシーバー(インカム)を渡される(笑)ということが稀にあります。
最大の利点は両手がフリーに使えることで、さらにしっかりと頭にフィットする形状のものであれば、激しい動きにも耐えられ、MCが動きまわるような現場では重宝します。
反面、あまりきつすぎると頭が痛くなってしまったりヘアスタイルが崩れてしまうことも多々ありますが、ゆるすぎるとずり落ちてしまいます。
その為、人によっては会場の機器がフィットしなかった場合に備え、自分にあったベストな形状のものを常に携帯していたりすることもあります。
ピンマイク
ヘッドセットマイクと基本的な仕組みは同じで、集音部分が小型になっているため、襟や胸元に付けられるものです。TV撮影などの場合には良く使われます。
ヘッドセットマイクと違い、取り付けた際にも邪魔にならず、見た目の印象もスマートで遠目からだとつけていることさえわからないくらいです。 ただ、集音部分と口元の距離がヘッドセットマイクやハンドマイクよりもかなりはなれているため、ボリュームを非常に上げる必要があるため、ハウジング対策は必須ですし、屋外イベントで風が強い時や、パチンコ店など騒がしい現場では、物理的に使用に耐えられないため、意外とイベント現場では使われません。
キャンペーンMCに適したマイクセットアップ
アンプスピーカー・レシーバー一体型ワイヤレスマイク
ワイヤレス(無線)マイクとスピーカーのセットで、イベント現場では一番良く見るスタイルです。価格も比較的安価です。
ワイヤレスマイクのレシーバー(受信機)部分がスピーカーに内蔵されているため、セットアップが難しいというワイヤレスマイクのデメリットを補っています。
また、スピーカーも小型化されているので、持ち運びもできることから、複数ポイントでのPR時に非常に活躍します。
ただし、どうしても簡易的な音響であるため、音質も決して良いとは言えず、出力も弱くため、大勢のお客様を対象とするような現場ではパワー不足ですので、その点判断する必要があります。
腰巻きスピーカーマイク
ヘッドセットマイクに腰で巻くタイプの小型スピーカーが繋がれたもので、家電量販店の実演販売などでよく見られます。
先に紹介したセットよりもさらにコンパクトにまとめられたものですので、あくまでも極少人数での現場でのみ使われますが、利便性は抜群です。
イベントの規模を適切に判断して用いれば、威力を発揮します。 また私個人的に『ドラえもんマイク』なんて呼んでいたこともありました(笑)
拡声器
通称「トラメガ(トランジスタメガホン)」の名前の通り、メガホンの形をした、マイクとスピーカーが一体化されたもので、なんといっても選挙の場面ではよく使われます。
腰巻きスピーカーマイク同様、動き回りながらしゃべる向けの製品ですが、意外と知られていない使い方で、これに有線マイクを接続して一時的にスピーカーとして使える機器もあります。
執筆:吉谷まさみ